ちょうど今頃は、学年末テストの答案が返却されているころではないでしょうか。高校生はテスト中という方が多いかもしれません。

テストで思うように点数がとれない生徒さんの特徴に「せっかく学習したことをちょうど忘れたタイミングでテストを受験している」ということがあります。前回、できるだけ忘れない工夫として「宿題は授業のあった日や一週間後ではなく、翌日に」と書きましたが、それでも忘れるということから逃れることはできません。

忘れないためには繰り返しがやはり必要ですが、何回繰り返し学習すれば定着するかというのは実は大きな個人差があります。これもデータがございまして、定着に必要な繰り返し学習の回数は、2回~14回とのことです。2回で完璧という生徒がいれば、14回も繰り返し学習しないと定着しない生徒もいるというわけです。自分はどれくらいの繰り返し反復学習が必要かを、テストで結果を残す生徒さんは意識しているいないはありますが知っているようです。

ただ、「2回~14回なら14回頑張ろう!」ということではありません。私の経験上ほとんどの生徒さんは、4回繰り返せば劇的に成績が向上することは断言してもいいと思います。以前、私が指導した三姉妹は全員が地域の公立トップ校から京大に現役合格しました。その三姉妹は驚くほどの能力で、理解力は抜群で2回繰り返せば完璧といった”バケモノ”でした。しかし、そういった生徒は極めて少なく、大多数は4回で十分に効果がでると思います。1回目は授業、2回目は宿題をするときに復習、テスト前にテスト勉強、ときっちり真面目に学習している生徒さんでも1回足りないですよね?真面目にしていなくて、例えば宿題のやり方がいい加減なら2回足りないということになります。

皆さん、繰り返しは4回です。