「中学・高校生にとって最も大切なテストはどの時期のテストか?」というのはよくある質問です。この答えは、一般の方であれば、中3の内申点に入る中3の1学期・2学期のテストと思われると思いますし、間違いではありません。また、高校生であれば評定平均が決まる(高1~高3の1学期の全教科全科目の平均)高3の1学期と思われると思います。
ところが、この質問を塾の先生にすると、ある程度の経験のある先生であれば、中1(高1)の1学期の中間テスト(今年に関しては1学期の中間テストは全国的にないようですが、要するに入学後最初のテストです。)
それは、一番最初のテストが良かった生徒は、その後3年間好成績をキープする傾向が強く、逆もまた同様です。つまり、最初のテストで良かった場合は、成績を落としたくないという気持ちが働きます。逆に悪かった場合は自分はこの高校にぎりぎりで合格したのか(中1であれば小学校時代はきちんと成績表がでなかったし、中学受験で外へ出た生徒もいるのでわからなかったけれど、自分はこんなものか)と思ってしまうようです。
このことは中高一貫校でも同じようで、中1の1学期の成績が6年間続くとのことです。もちろん、最初が悪ければその後浮上することが不可能というわけではありませんが、データ的にはこの傾向ははっきりしています。
入学後最初のテストは、中学にしろ高校にしろ内容的にまだ簡単です。努力によりいくらでも良くすることができる内容かと思います。特に、高1生は今は学力差がほとんでない時期なので、少し努力すれば一気に上位にいけますし、ほんの少しサボれば一気に・・・・
7月の下旬から皆さんの重要なテストが始まります。もしかしたら生涯でもっとも重要なテストかもしれません。