例年より遅い期末テストが、昨日でようやく塾生全員終了しました。
授業での理解度に比べて驚くほど良い点を取ってくる生徒がいる一方で、授業ではよくわかっているのに点数が思わしくない生徒さんもおられます。今回は、力はあるのに点数がとれない生徒の原因について考えてみます。おもな失敗例をあげてみます。
・テスト範囲表を確認せずに、テスト範囲の自分の思い込みによる間違い
・テスト範囲表の教科書のページは勉強したが、副教材・ワーク・プリント・朝学・休校期間の課題などは勉強しなかった
1のような生徒が本当にいるの?と不思議に思われるかもしれませんが、結構多いのが実情です。学校の先生の中には、授業ではあまり扱っていないところをテストにたくさん出題するというわけの分からない方がおられます(おそらく自学自習を促すためでしょう)。生徒の中には、先生の話をよく聞いておらず、事前に先生から予告があったにも関わらず、授業であまりやっていないから出題されないと思い込むようです。
2のような生徒は圧倒的に多いかと思います。先生からすれば、ワークも副教材もプリントも朝学も見直してほしいと思いますから、全てテスト範囲に入れるわけです。一度学習したワーク等から出題するわけですから(しかも同じ問題を)ワークやプリントのなかの奇問・悪問・珍問・難問からの出題をします。私が生徒から問題をもらって「なんだ!!この問題は!!」と思う問題(難しい問題や変な問題)はほぼ100%ワークやプリント、朝学などからの出題となっています。教科書から出題される問題は、先生はご自分で作成されることは少なく、多くは教科書出版社等から問題例をたくさんもらっていてそこからチョイスしています。ですから、全国いたるところで同じ問題が出題されているわけです。また、その全国のいろんな中学校で出題されている問題を編集して塾が教材を作成するわけです。ですから、「〇〇中学の中間・期末テストの傾向に合わせて指導します!」などと書かれているチラシをみると、「傾向もなにも・・・」と思ってしまいます。(もちろん中学校ごとにレベル差はあります)
このように、実力どおりの点数がとれない生徒さんには、学力以外の部分で問題があることが多くなっています。テスト範囲をきちっと確認し、範囲になっているものは全て学習することが必要です。塾で学校より難しい問題をやっているから安心ではありません。特に、高校生は学習内容が難しいため、副教材や傍用問題集などからそのままの出題が多くなります。ですから、より一層こういったことが必要となるといえます。
当塾では、上記の内容に該当する生徒には、今回の結果をふまえてご本人が自分で原因を考えるように促しています。一方的に私が「ワークは?朝学は?プリントは?」というよりもご自分で、原因を考え、行動を変えることができるようにと思っています。最終的には私が言ってしまうことも多くなりますが、まずは考えさせることにしています。目先の点数が欲しい中3生はそういうわけにはいきませんが・・・。