先日、高校の進路講演会にいってまいりました。今回は高校1年生対象でお話してまいりました。

地方の高校生が国公立志向が強いことはもちろんですが、コロナの影響により更に地元志向が強まっているようです。保護者の方々も東京など都会に出すのを躊躇するようです。そのため、自宅から通うことのできる有名私大がなく、大学進学=5教科の勉強で国公立狙いとなっています。

都会の生徒なら、例えば公立トップ高の生徒なら国公立は現役でせいぜい3分の1程度です。それ以外は、3教科に絞って私大に進学したりするわけです。ところが彼らには3教科に絞って私大に行くという選択肢がないのです。もちろん、早稲田や同志社、立命館に進学する生徒も多いようですが、一部の経済力に余裕のある家庭の生徒だけです。都会に一人暮らしさせて私大に通わせることができる家庭は、少数派かと思います。

そこで、今回のお話は皆さんに恵まれていることに感謝して勉強しましょう!ということもありますが、私はこれまで塾生の得意なもの、アピールできるものを聞き出し、なんとかそれを活かす入試はないかを考えてきました。また、あまり知られてなく狙い目の入試なども調べ上げてきました。現在の大学入試は推薦入試が主流ですが、私の生徒は以前よりほとんどが推薦入試でした。たとえば

1.私立の下位校に在籍の生徒さんで偏差値36、追手門学院大学に不合格なのに、評定が高く国立の高知大学に推薦で合格

2.英国社の偏差値55、評定平均があったが英検は2級しかない。ただ、小論文の力があり公募推薦で上智大学合格

3.どこからどう見てもただのヤンキー女子高生、文才と論理的思考能力があり小論文のみの推薦で奈良県立大学合格

4.高校時代はダンス一色の生活、公立中堅校に在籍で偏差値45、特殊な入試でダンスの実績を評価、関西学院大学に合格

5.私立進学校に在籍で成績は超低空飛行の女生徒。女子にはめずらしく工学部志望。兵庫県立大学の工学部が女子だけ受験で

きる(男子だけ受験できるなら大騒ぎになりますね)推薦入試を実施していたが、ほとんど知られておらず、倍率はなんと

0.2倍。面接で将来は大学院に進んで研究者を目指したいと答えれば合格するとの情報どおり合格。

6.現役で関関同立の受験で全滅。いったん短大に入学させ編入試験を受験。編入試験は競争相手が短大生なのでやさしく、神戸大学に合格。

いかがでしょうか。このようなことで私は、指導した生徒の80%以上を国公立と関関同立に合格させてきました。(どこの予備校・塾にも負けない驚異的な数字です。手前味噌で申し訳ございません。)これを可能にするには、生徒一人一人のことをよく知っておく必要があります。予備校では不可能だと思います。

ただ、地方の高校生たちは5教科を勉強し国公立大を目指して勉強しています。今回、講演会に行った際に、少し申し訳ない気がしたのは事実ですが、私は目の前の塾生がかわいいので、可能な限り皆さんの希望の進路実現のお手伝いを致します。