公立高校の一般入試が近づいてきました。志願状況を見ておられる方も多いかと思いますが、定員割れが非常に目立ちます。特に、西宮や宝塚の高校に定員れが目立ちます。近隣の高校だけでも、西宮北、西宮今津、西宮南、西宮甲山、宝塚、宝塚東、宝塚北、が定員割れしています。西宮と宝塚の高校は約半数が定員割れという状況です。

西宮や宝塚、芦屋は私学志向が強く、昨年より始まった私立高校の実質無償化の影響があると思われます。超人気校である県立芦屋までが定員割れといった状況です。また、休校期間の対応が公立の不人気を決定づけた可能性も否めません。私立中・高や塾は個人塾でさえも早々にオンライン授業を行いましたが、公立学校は教員が、新しいことをやりたくないという抵抗をし、とうとう最後までやらずに逃げ切りました。(ただし、一部の地域の公立学校ではオンライン授業が行われていたようです。)wifi環境がない家庭が・・・などとの弁明がされていました。

西宮の公立高校不人気はしばらくは続きそうですが、誤解のないようにしていただきたいのは、定員割れ=合格 ではないことです。それは複数志願制により第2志望者がたくさんいるからです。第2志望としている受験生のうち通常は十数パーセントは第1志望校に不合格になりますから、第1志望で定員われしていても、第2志望者で充足することが可能だからです。また、上位の高校は特に、どれだけ定員割れしようともある程度の水準に達していないと不合格にするということです。以前、某トップ校では定員割れの状況で、通知表でオール4、偏差値で60の生徒を不合格にしていました。

今後、公立高校の統廃合が行われ、なくなってしまう高校もでてくるかもしれません。公立高校も特色をだすことで生き残りを図ってもらいたいと思います。