当塾では、定期テストの過去問からいつでもレベル別・分野別に問題を抽出し、プリントを作成することが可能になりました。現在のところ演習講座での利用、小テストとしての利用、テスト対策での利用を考えております。とくに、テスト前には教室におこしいただいてどんどん解いていただければと思っております。
しかしながら、実のところ公立中学の定期テストの問題には学校ごとの傾向は全くなく(地域の学力水準に合わせたレベル差はあります)、ほぼ教科書内容からの出題となっています。教科書出版社からの出題例を見て作成されたであろう問題も非常に多くなっており、全国各地で全く同じ問題が出題されるのはこのためです。
よく塾の広告で「○○中学の出題傾向を熟知、地域密着!!」などという文言を見かけますが、これは単なるセールスのための文言にすぎません。また、ひどい塾になると中学校の前年度の問題をそのままやらせたりするところもあるようですが、以下の理由で有効とはいえません。
・そもそも違法です
過去に何件が塾と学校で裁判となっており、過去問を使った塾側が全敗です。著作権を認めた判例ですが、著作権がなぜ定期テストの問題に発生するのか、甚だ疑問ではありますが裁判所の判断では塾側が違法とのことです。
・前年度と出題者が違います。
3年前の問題を使えば、同じ可能性はありますが、その場合は教科書が違います。
・前年度とテスト範囲が違います。
前年度はコロナの影響で授業進度が今年度と違うはずです。
・前年度と副教材や授業で使用したプリントが違います。
テストは教科書以外に副教材やプリントから出題されます。教材が違うと当然問題も異なります。
・学校のテストは悪問の宝庫です。
これで勉強するのは効率が悪いかと思います。良問を選択して演習するべきです。
・似たような問題が出れば、全て的中
公立中学の教科書範囲内の、しかも狭いテスト範囲ですから似たような問題ばかりはあたりまえなのですが。
当塾では上記の理由で過去問をそのまま使用することはありませんが、「定期テスト過去問演習プリント」で初めてテストを受ける中1の生徒さんも安心して受験できるようにいたします。また、テスト2週間前より先に進むのをやめテスト対策を進めます。テスト対策の授業では、テストによく出る問題のみを演習するようにしております。