西宮市の公立中学の中間テストも終了しました。うまくいった方、うまくいかなかった方がおられると思いますが、今回は皆さまの参考になるかと思い、当塾のある生徒さんのお話をさせていただきます。(個人の特定をさけるため一部内容は編集しています)

A君はとにかく勉強が苦手で、授業中もなかなか理解することができません。小学生のときからずっとそうで、私も授業していますが理解できるのはせいぜい半分程度。あまりに理解してくれなくて私も自分の指導に問題があるのかと悩むことや、本当に夜眠れなくなることもありました。中学生になった今も同じで、担当になった講師が潰れてしまうこともあります。

ところが、A君は中間・期末テストはいつもそれほど悪くない点数を取ってこられます。今回の中間テストでは平均点を超え、50点をかるく超えてきました。半分しか理解できていないのに、50点を超えることは理論上ありえないことです。(理解してから得点できるまでに多くのハードルがあるので)念のため確認でA君のテストの問題の一部を聞いてみました。やはりというか全く理解できていませんでした。

ではなぜA君が、理解度から考えるとありえない50点以上をとってきたのか、それは

1.理解できたことは演習を繰り返し完璧にしている
2.理解できていないことも、演習を繰り返しワークや問題集の問題を覚え   しまっている

A君の強みは理解できたことは少なくても、理解できたことは演習を徹底し、テスト当日にはしっかり書ける状態にしていることです。2などはあまり好ましいことではないとはいえ、学校のテストは同じような問題ばかりですので、理解していないのに覚えてしまっているということも起こりえます。A君の凄まじいともいえる得点力は生徒の皆さんにも見習うべき点はあると思います。

生徒さんのほとんどは、A君とは反対に授業では理解できています。しかしながら、繰り返しが不十分なためにテストの時にはすっかり忘れてしまっていたり、理解しているから大丈夫と思いこみ実際に解いてみたら解けないとうことが多いでしょう。あまりにあたり前のことですが、成績アップの要諦は

繰り返しの演習による定着

に尽きます。今回のテストではうまくいかなかった生徒さんは、次こそは学校のワークはを最低3回繰り返し、問題を覚えてしまうくらいに反復してほしいところです。