期末テストが近い方も多いですが、勉強は進んでおられますでしょうか?
今回は確実に勉強ができるようになる方法をお伝えします。当然かもしれませんが同じ教材を最低3回繰り返すことが重要です。あまりにも当たり前すぎて「なぁ〜だ。」と思われる方も多いとは思いますがここからが重要です。
難関の中学や大学、資格に挑む際、参考書はものすごい分厚いもをやる必要があると思います。まず、その分厚さをみただけでくじけてしまいそうです。ただ、こういった分厚い参考書をやりきる、マスターする方法があります。それは、1回目はとにかく最後まで目を通すということです。1回目はよくわからなくても、内容を全然覚えていなくても大丈夫です。1度目を通したものは2回目は少し楽になっていますし、3回目はさらに楽になっています。4回目は・・・
人間が定着までの必要な繰り返しの回数は、2〜14回と個人差があると以前に書きました。ただ、どのような生徒でも共通しているのは、「1回では何も頭に残っていない」ということです。1回目は「理解する」という非常に高い壁があり、非常に苦しい勉強になります。ただ、この苦しい1回目の学習を終えたところで終わってしまうのが大半の方なのです。これは非常にもったいないことで、知識というのは2回目から少しずつつき始め、3回目から定着しだして、4回目以降は定着度が上がり・・・となっていくわけです。ですから
苦しい苦しい1回目の学習を終えただけで勉強をやめてしまうのは、勉強ができなくなるだけでなく、勉強したのに自分はできないという勘違いを生み勉強嫌いになるという最悪の勉強方法なのです。
また、繰り返すことによる効果は、暗記科目のみならず数学にも絶大な効果をもたらします。私は受験生時代ラジオ講座(年齢がわかりますね 笑)で学習していました。ラジオ講座には予備校の有名講師とともに当時数学者で整数論の第一人者である寺田文行先生が講義されていました。寺田先生は偉大な数学者であるにもかかわらず数学は暗記してしまいなさいとおっしゃっていました。私は半信半疑だったのですが「寺田の鉄則」を数学Ⅰ、代数幾何、基礎解析、確率統計の4冊購入し、おそろしいことに1回目は紙に書くこともなく、問題を解かずにただ最初から(読書?)しました。2回目めには読書のスピードがあがり、3回目には内容を覚えてしまっていることに気づきました。4回目には解法を全て暗記してしまっていることに気づきました。これは、私が数学が得意だからということではなく、全く同じ問題を繰り返しているだけですから当然定着しやすいということです。「えっと〜汚れてしまったページの下の方にたしか書いてあったような・・・」と考えながら数学のテストを解いていました。
ですから、しんどいのは1回目だけですから、それを乗り越えればどれだけ楽になるかということなのです。皆さんの場合は新しい参考書を始めるのではなく、1回塾なり学校なりで学習した教材を繰り返すわけですから、1回目の苦しみも少ないわけです。1回で繰り返すことなく勉強をやめてしまうことのバカらしさをわかってほしいと思います。
また、話は前後しますが、数学が暗記で本当に解けるようになるのかということですが、最近では暗記数学というものと、そのノウハウが浸透してきましたが、まだまだ抵抗がある方も多いでしょう。この疑問の回答としては、超難関大学の理系学部と難関中学の算数以外は暗記数学で十分に合格点をとることができます。というのは難問といえど、いくつかの解法パターンの組み合わせにすぎないですし、特に文系数学であれば難関大学でさえも解法パターンそのままです。もちろん理解せずに暗記してしまえば解けないですが、「理解して暗記」をしていけば受験数学は克服できるはずです。(もちろん高校受験はさらに軽くクリア―できます。)数学の先生は「数学の本質を無視した暴論だ!」と暗記数学にお怒りになりますが、数学の先生は生まれながらの数学のセンスをお持ちですから、解法が思い浮かばないなどという経験がありませんし、またその気持ちもわからないのです。